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ケイタイ小説 想い出幽霊

かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…


想い出幽霊

第二十一章:答なき問い

あの暗闇の中でしゃがんだように、ボクは墓の前でしゃがんでみた。

もしかしたら…
またあの子供の声が聞こえるかもしれない。

そうあって欲しくないと思いながらも、聞きたい気持ちもあったのだ。

しかし、太陽の下では何も起こらなかった。


ボクはあの闇の時の事を考える。


あの子供の事はまだ謎だ。
なにをどう考えてもわからない。
やはり亡者だったのだろうか?


ボクは子供に問い掛ける。

木村さんは
毎日来てたんだろう?

彼に逢いに来てたのかい?
楽しそうだったのかい?



…そして君は誰なんだ?

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