かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…
あの暗闇の中でしゃがんだように、ボクは墓の前でしゃがんでみた。
もしかしたら…
またあの子供の声が聞こえるかもしれない。
そうあって欲しくないと思いながらも、聞きたい気持ちもあったのだ。
しかし、太陽の下では何も起こらなかった。
ボクはあの闇の時の事を考える。
あの子供の事はまだ謎だ。
なにをどう考えてもわからない。
やはり亡者だったのだろうか?
ボクは子供に問い掛ける。
木村さんは
毎日来てたんだろう?
彼に逢いに来てたのかい?
楽しそうだったのかい?
…そして君は誰なんだ?
ケータイ小説
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