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ケイタイ小説 想い出幽霊

かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…


想い出幽霊

第十七章:混乱

お香典返しの差出人は「木村」だが、男名前になっている。
親戚の人なのだろう。
 
 
…え!?
ちょっと待て。

お香典返しが来るって事は四十九日過ぎてるのか?

あの墓場で木村さんを見たのはいつだった?

そんな一ヶ月以上も前だったか?
 
 
頭が混乱してきた。

そんなに前じゃなかったはずだ。

あれは、いつだった?
 
 
いや待て。
あの時、
駐車場には
ボクしかいなかった。

他のクルマは
停まってなかった。

足の悪い木村さんが、一人であの山を登ってこられるはずがない。

それじゃ…あれは…?
あの時見た木村さんは…

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