かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…
木村さんにとってその人への想いは長い事続いたのだろう。
実際今でも想い続けているのかもしれない。
ところが続く言葉にボクは驚いた。
「でもね、この前その人死んじゃったんだよ…」
彼には当然のように家庭があった。
だから葬式にも行かなかったそうだ。
いや、愛人というわけでもないから、行こうと思えば行けたのだが
「…あの人の家族なんて見たくないからね。やっぱりアタシも女だよ」
そう木村さんは言ったのだ。
ケータイ小説
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