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ケイタイ小説 想い出幽霊

かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…


想い出幽霊

第十四章:葬式

木村さんにとってその人への想いは長い事続いたのだろう。

実際今でも想い続けているのかもしれない。

ところが続く言葉にボクは驚いた。
 
 
「でもね、この前その人死んじゃったんだよ…」
 
 
彼には当然のように家庭があった。

だから葬式にも行かなかったそうだ。
 
いや、愛人というわけでもないから、行こうと思えば行けたのだが
 
 
「…あの人の家族なんて見たくないからね。やっぱりアタシも女だよ」
 
 
そう木村さんは言ったのだ。

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