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ケイタイ小説 想い出幽霊

かくも儚い恋心…
一途な想いは、時を越えて今もその胸に生き続ける…


想い出幽霊

第七章:静寂の風

何も…いなかった。

声も聞こえない。

子供の声は消えた。

木々を揺らす風の音だけが、吹き抜けていく…。



恐怖で凍りついた。

思わず足を引きずり、
後ずさった。

じゃじゃと砂利が音を鳴らす。
 
 
その時…

真っ暗な闇の中で、白っぽい服を着た女性が、ゆっくりとこちらを振り向いた。

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