クリスマスの奇跡…
お客さんの家の前に着くと、クルマの音に気が付いたのか、家から奥さんが出てきました。
「まだ、泣いてるのよ」
そう言う奥さんに向かってピザ屋は胸を張って
「まかせてください!」
そう言ってスタスタと家に向かって歩き始めました。
しかし、玄関ではなく窓の方です。
「あの?玄関はこっちですけど…」
そう言う奥さんにピザ屋は言いました。
「サンタクロースは玄関から入らないのです。煙突といきたいところですが、今日のところは窓からで」
なるほどね。
ピザ屋はやる気満々でした。
ボクと奥さんはピザ屋のサンタの後ろから窓の方へ向かいました。
すると…
少年の泣き声のする部屋の前で立ち止まったピザ屋のサンタ。
おもむろに窓を「コンコン」と叩きました。
そして…大きな声で
「メリークリスマス!○○くん!」
と、言ったのです。
ケータイ小説
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