クリスマスの奇跡…
そして急いでクルマに向かって走っていると、道の向こうから原付バイクが走ってきました。
「柏城さ〜ん、まだ配達っすか?」
サンタの服を着た顔なじみのピザの配達員です。
おお!なんてタイムリー!
役者は揃ったな。
「ピザの配達忙しいのか?」
「いやぁ〜、今日はこれで終わりっす。これから彼女のところに…」
「じゃ、乗って!」
「は?」
「いいから付き合えって!」
「いや、だから…彼女…」
「あ、○○さん!(お客さんの名前)バイクちょっと停めさせてくださいね。すぐ行ってきます」
嫌がるピザ屋をクルマに乗せてアクセルをグッと踏み込みました。
今からボクはクリスマスの夜を疾走するトナカイだ。
プレゼントに向けて猛ダッシュしました。
ケータイ小説
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