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ケータイ小説 クリスマスと星の笑顔

クリスマスの奇跡…


クリスマスと星の笑顔

第五章:少年

時は、お歳暮時期の真っ只中。

超忙しく配達しているボクの足元に、空き地から野球のボールが転がってきたのです。

しゃがんでボールを取ると空き地から少年が走ってきました。


「ありがとうございます」


おお、礼儀正しいじゃないか。
少年はボールを受取るとまた空き地へ戻って行こうとしましたが、何故かボクのクルマの前でピタと止まりました。


「どうかした?」


ボクが声を掛けると少年は


「横浜のファンなの?」


ボクのクルマには横浜ベイスターズのステッカーが貼ってあるのです。少年はそのステッカーを見て言ったのでしょう。


「おう、そうだよ」

「僕も!僕ね、クリスマスにホッシーのストラップ貰うんだ!」

「へぇ、よかったね」


そう相槌を打ちましたが
携帯ストラップ…?
そんなもんでいいのか?
それよりも携帯ストラップ必要なのか?その歳で携帯持ってるのかなぁ?

 
「限定なんだよ。ゴールドホッシーだって!」


よくわかりませんが…。

ひとしきり横浜ベイスターズの話をしたり選手のモノマネをしたりした後に、少年が空き地へと戻っていったのでボクは配達に向かいました。

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