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ケータイ小説 クリスマスと星の笑顔

クリスマスの奇跡…


クリスマスと星の笑顔

第二章:始まり

「外、寒みーよ!すっげー。もう凍えそう」

「じゃ、熱燗でもする?」

「いや、いつもの」

「『寒みー、凍えそう』じゃなかったのかよ(笑)」

「う…。ま、そうなんだけど」


ボクは熱燗はあんまり…得意じゃないんです。

マスターは笑いながらカウンター下の冷蔵庫を空けて、カウンターに落ち着いたボクにビールを滑らせてきました。
 

「はいよ、温かいビール」

「うるせー。ビールでも暖まるんだよ」


と、言いながら瓶の口に乗ったライムをギュギュっと瓶の中に押し込んでからグッと一口飲んだとたんに


「冷てー!!」

「寒みーのにビールなんか飲むから(笑)」

「そう思うんなら、何か暖かい食べ物でも出せってーの」

「へいへい。ラーメンでも食う?」


プールバーに来てラーメンはないと思うけれど、ここは、そんなに気取った店じゃありません。

なんてったって、いつもお客はボク一人きり。
よく続いてるよなぁ…趣味?とでも尋ねたいくらいです。

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