クリスマスの奇跡…
『クリスマスと星の笑顔』
仕事が終わってから歩く商店街。
夜だからなのか、配達中とは全然違う雰囲気です。
その商店街の外れにある細い路地。
この路地の先にボクの目的の店があります。
華やかな商店街から取り残された空間。
他にも店らしきものはあるのですが、どうにも営業しているところをボクは見た事がありません。
目的の店も看板すらまともに付いていないけれど、店の中からは仄かな明かりと共に「カコーン!」という音が洩れてきます。
そう、ここはプールバーなんです。
「うひ〜寒い!」
ガラス張りのドアを開けると、いまどき珍しいかもしれない「カラン」という音と共に、ボクの友人であるマスターが「いらっしゃい」と声を掛けてきました。
ケータイ小説
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