あの丘の上は異世界だったのか?
ボクは闇の世界を覗いてしまった
点いていた筈の明かりは消えた。
明かりが引き戸の隙間から見えていた筈なのに…
さっきまでは…絶対に!
何故、闇なんだ?
何故、明かりが消えたのだ?
目が慣れないせいか何も見えない。
さっきの明かりは…何だったのか?
確かにこの引き戸から明かりが漏れてた筈なのに…。
少しづつ目が慣れてきた。
小屋の中の様子がだんだんと見えてくる。
そして、ボクは息を呑んだ。
中にあったのは…
卒塔婆だった。
何十にも重なり合って、それはそこにあった。
声にならない悲鳴をあげて後ろに飛びのく。
なんだか変だ。
帰らなきゃ。
パキッ
(はッ!)
振り返ったボクはさらに声にならない悲鳴をあげた。
ケータイ小説
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