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ケータイ小説:昭和から来た男

あの丘の上は異世界だったのか?
ボクは闇の世界を覗いてしまった


昭和から来た男

第五章:魔界

嫌な予感がした。


何故、ボクなのだ?
何故、あの男はボクに道を尋ねたのか?
何故、その屋敷宛ての荷物がボクの手元にくるのだ?


ボクはその荷物を手放したかった。


このまま「住所不明だった」「家は無かった」と言って調査係に返してしまおうか?
なんとか手放す方法はないのか?

しかし、ボクは門の前に着いてしまった。


いつもが閉まっている門が…

今は…

開いている…。

禁断の世界だ。
行っては行けない気がする。


しかし…。
たかが宅配便だ。
そうそう不思議な事が起きるわけないじゃないか。

このまま荷物を持ち帰ってしまってどうなる?
ボクはボクに言い聞かせた。

よし、行こう。

ボクは門をくぐり、禁断の世界へと踏み出した…。

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