あの丘の上は異世界だったのか?
ボクは闇の世界を覗いてしまった
嫌な予感がした。
何故、ボクなのだ?
何故、あの男はボクに道を尋ねたのか?
何故、その屋敷宛ての荷物がボクの手元にくるのだ?
ボクはその荷物を手放したかった。
このまま「住所不明だった」「家は無かった」と言って調査係に返してしまおうか?
なんとか手放す方法はないのか?
しかし、ボクは門の前に着いてしまった。
いつもが閉まっている門が…
今は…
開いている…。
禁断の世界だ。
行っては行けない気がする。
しかし…。
たかが宅配便だ。
そうそう不思議な事が起きるわけないじゃないか。
このまま荷物を持ち帰ってしまってどうなる?
ボクはボクに言い聞かせた。
よし、行こう。
ボクは門をくぐり、禁断の世界へと踏み出した…。
ケータイ小説
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