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ケータイ小説:真夏の夜と都会の海

ボクは…誰と話したんだ?
この電話は何処に繋がったんだ…?


真夏の夜と都会の海

第二章:電話

配送所に帰ると伝票整理が待っている。
不在の荷物を降ろしさっそく調査係に伝票を渡す。

「これ住所不明ね。電話も不通。106号までしかないし、該当表札も無し。」
 
最近は調査といっても配送所でも判らない場合は荷主の方に連絡する事になっている。
「この荷物は現在こういう状態ですよ」と速やかに報告するわけだ。
配送所での最終調査は…所長がお客様にもう一度電話をするだけだ。今回も所長が電話を掛ける。

(出るはずないよ。使われてないもん)

ところが。

「あ、もしもしこちら○○運送ですが…」

(繋がった?なんで?さっき掛け間違えたか?)

ハイハイと答える所長。確かに繋がっているようだ。

電話を切った所長は伝票を返しながら「繋がったよ。住所正当だって」と言った。
なんとなく(ちゃんと電話番号確認しろよ)と言われてる感じ。
そして受け取った伝票には赤マジックで『18時以降』の文字が。

「マジで?」
「マジ。」

夜は行きたくないのに、なんであの時繋がらなかったかなぁ。

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